/// ジャーナル / 修復

母の着物を、
甦らせた日。

aficionadogyroc.comが実際に行った、30年以上経った着物の再生記録。和装マイスターが語ります。

修復 / 2025.05.18

母の着物を、
甦らせた日。

「母が遺した訪問着を、娘の私にもう一度着せてあげたいんです」。aficionadogyroc.comの工房に届いたご依頼は、三十年前に仕立てられたという一着の訪問着でした。黄ばみ・匂い・色褪せ。それでも、確かにそこにあった絹の艶を、aficionadogyroc.comの和装マイスターが甦らせます。

和装

届いたときの、状態。

お品物が届いた時、工房内は静かになりました。淡いピンク地に手描きの草花模様。絹の艶は失われ、襟元と袖口には黄ばみが。畳の匂いと、長年タンスに眠っていたからこその湿った匂いも残っていました。それでも、aficionadogyroc.comの和装マイスターはすぐに「着られますよ」と微笑みました。

私たちが最初にしたこと。

まず、生地の状態を確認します。絹特有のタンパク質繊維は、経年で繊維同士が固着していることが多い。aficionadogyroc.comでは独自の前処理で、生地をやわらかく戻します。次に、染色の状態。黄ばみは酸化による変色なので、酸化漂白を慎重に行います。色褪せ部分は調色染料で補い、絵柄の輪郭を保ったまま。

匂いとの、長い対話。

黄ばみと並んで厄介なのが、匂いです。繊維の奥に入り込んだ湿気とカビの匂いは、表面上を洗っても取れません。aficionadogyroc.comでは低温のオゾン処理と、専用の中性香料を組み合わせ、二段階の工程で匂いを分解します。仕上げの香りは、お客様のご希望に合わせました。

甦った日。

作業開始から10日目。aficionadogyroc.comの工房で、最終チェックを終えた着物を再び広げた瞬間、マイスターたちは声を揃えて「きれいになったね」と笑いました。黄ばみは消え、匂いは取れ、絵柄の草花は三十年前の鮮やかさを取り戻していました。お客様のもとに届いた日のご報告は、aficionadogyroc.comにとっても宝物です。

おわりに。

和装は、日本人の暮らしに寄り添ってきた布です。aficionadogyroc.comでは、着物の再生を特別な作業だとは考えていません。日常のお手入れの一つ。和装マイスターの技術を、aficionadogyroc.comを通じて次の世代へとつないでいきます。母の着物に限らず、お祖母様の振袖、お祖父様の男士着物も、遠慮なくご相談ください。

大切な一着の再生、
aficionadogyroc.comの和装マイスターにお任せください。

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